温泉旅館の裏手の登山口から板を担いで夏路を登る。例年だと、旅館までスキーで滑って降りてこられるとのことなので、かなり雪が少ないのだろう。
いかにも熊が出そうな森の中、ようやく雪がつながり正面の壁(横尾根)に向かって森の中をズンズン進む。
横尾根によじ登ってしばらくはスキーで登れたが、すぐに雪が無くなり登山道を再び担ぐこととなった。
谷を挟んで女岳の斜面が見える。夏路を使って、夏場のお花畑に向かい、そこから一頑張りすれば山頂に立てそうだし、快適そうな斜面なので、なかなか期待できそう・・・
・・・なんて思っていたら、あれよあれよいう間にガスが上がってきて、気温が急降下。風も強くなってきた。
横岳の山頂に着く頃には、横風に吹き飛ばされそうな状況なので、このまま来た路を下山することとなった。
地形図とコンパスとGPSを頼りに、来た路を戻る。温泉裏手の森の中は比較的いい雪質だったが、なにぶん視界が足りない。
国見温泉まで戻るとガスは晴れたが、雨がポツリポツリ・・・ご主人に下山と雪の状況を報告すると、温泉に入っていってくださいとのこと。ご厚意に甘えて、再び、温泉をお借りした。