日に日に春の日差しが強くなってきた。そろそろ、ロングコースでツアー気分満点のところに行こう！風邪が治らないので、できれば登りが少ないところがいいな・・・ということで、今回は”大沢下り”に挑戦してきた。
大沢下りは天元台スキー場から人形石で吾妻の主脈縦走路に出て、東大巓から一気にJR大沢駅に降りる全長１８ｋｍとも言われている日帰りとしては日本屈指のロングコースだ。
主脈縦走路は広く・穏やかな尾根道で展望がすばらしいが、逆に吹雪かれると方向を見失いやすい。やはり、３月になって気候が安定してからがベストだと思う。

天元台スキー場のゲレンデトップでシールを付け出発。周りには同じようにシールを付けている人が沢山いた。ここからは若女平下り、大平下り、大沢下りと３本のクラシックルートがある。

主脈縦走路に飛び出すと、進行方向前方に東大巓や一切経山、左に朝日、月山、遠くに鳥海山、後ろには西吾妻が見えた。まあまあ風も弱く快適に進む。

人形石でシールを外した。青空と周囲の山々がとても綺麗で時間を忘れるほどだ。

大沢下りの第１ステージは、縦走路上の大斜面。やや雪は堅かったが、景色を眺めながらの快適な滑降だ。
前回訪れたときもこの斜面では歓声が上がった。雄大な景色と大斜面は、ツアースキーの醍醐味だ。

人形石からはポツンと点にしか見えなかった避難小屋・明月荘に到着。日差しがあるとはいえ、冷たい風を防いでくれる避難小屋はありがたい存在だ。

避難小屋で昼食を食べたら、東大巓を背にして夏場の湿原地帯を進む。ここもガスが濃いと分かりずらいが、今日は晴れていたので快適にスケーティングで抜ける。

避難小屋と大沢駅の間には、ところどころにツアースキーの標識がある。これもかなり助かる。

通称”くじらの背”と言われる大斜面を快適に滑るサスケさん。ここから大沢下りの第２ステージが始まる。

樹林帯に突入するまでの間、快適な斜面が続く。飛ばしまくるたけちゃん。

樹林帯を抜けてると”忠ちゃん転ばし”と言われる急斜面が現れる。忠ちゃんでも転ぶ４０度を超える斜面を滑るRacco。
もちろん、このあと、忠ちゃんに倣ってRaccoも転んだ。

林道に出たところでそのまま林道を進む。
トレースがないので、ラッセルとなった。先頭はいつものようにトシさんに任せた。（ありがたや）

林道滑降の途中でセクハラをするRacco？ではなく、前方を滑るさゆりさんに気が付いたが、スピードを落とせず、避けることもできずに後ろからザックを持ち上げながら自然に止まるまで滑り続けた。

まだまだゴールまで遠い。いい加減うんざりしてくるころ牧場に出る。牧場の中を重力に任せてどこまでも脱力スキーをする。
すでに、ターンする気力もない。

日没近くになってようやくJR大沢駅に到着。ここからあらかじめデポしてあった車で再び白布温泉に向かう。
皆さん、お疲れさまでした〜。

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