2003.3.22〜23 中ダイテン・東ダイテン(大沢下り)、雄国山

 某温泉地在住のテレマーカーであるえーしさんが大沢下りに挑戦するということで、えーしさんを慕う仲間が北や南の各地から集まった。

 22日ピーカンで風もない絶好のツアー日和の中、いよいよ大沢下りは敢行された。メンバーはえーしさん、先週に引き続きご一緒の仙台のSさん、ぺやんぐさん、東京からはラッシー、千葉からはトシさんとmt.racco夫婦の7名。
 まずは、2番ロープウエイで白布温泉から天元台に上がり、さらに天元台スキー場のリフトを3本乗り継いでゲレンデトップにたどり着いた。さて、シールを装着して出発!という段階で「シールを間違えた!」とメンバーの1人。急きょ、お見送り組のスキー板を借用し、ビンディングをその場で交換して出発となった。さて、仕切直して、いざ出発!しかし、今度は歩き出して10分も経たないうちに、別なメンバーのストックの片方が雪に埋もれて見つからない・・・・って、そんなことあり得るの?と思いつつもあちらこちらをスコップで掘りまくってやっとストックが生還・・・。
 気を取り直して、いざ!出発。ルートは中ダイテンの巻道に変わり、ほどなくして稜線に到着。
 展望は抜群で、近場の西吾妻、磐梯山、その向こうに猪苗代湖、反対側は飯豊、朝日、月山と一望できる。風もないし、最高の稜線漫歩となった。しばらく進むと本日第1回目の滑降斜面。皆、思い思いのシュプールで大斜面を楽しんだ。
 東ダイテンとのコルからは、ただただ広い尾根上を進む。ガスっていたらちょっと迷いそうだが、今日は完全ピーカンで避難小屋(明月荘)も遠くに見えていて安心だ。東ダイテンから明月荘に続く緩い斜面で昼食をとっていよいよ下り始め。とはいえ、小屋までは斜面が緩すぎでほとんど歩きだ。
 小屋の前に到着すると、山スキーヤー、テレマーカーなど沢山の人たちが集まっていた。皆、天気がよいので、外で休憩をしているようだ。我々も、簡単に休憩を済ませた後、待望の滑降に取り掛かった。
 弥兵衛平の端からドロップ・イン。しばらくは、疎林のパフパフ斜面で大いに楽しめた。【楽しそうに見える(?)mt.raccoの滑りは動画で!】しかし、下るに従って徐々に樹林帯に突入。雪質がよいのでコケ放題だが、狭い樹林帯はやはり(?)苦労させられた。
 さらに、下るといきなり崖の上に立つ。これが、通称”忠ちゃんの転ばし”・・・mt.raccoのような初心者にとっては、ほとんど壁。ほとんど、滑っているのか転んでいるのか、はたまた滑落しているのか分からない状態ながら、どうにか壁の下に降り立った。
 ここからは、基本的には林道がらみの斜面で、大斜面はない。更に、雪質も徐々に重くなってきて、板が滑らなくなってきた。そんなとき、”ポキ”・・・・なんと、mt.raccoのストックがブッシュに挟まり、2つに折れてしまった。樹林帯・ブッシュではストラップをしてはいけないという鉄則を無視したためだろう。反省しきり。しかし、肩の関節が”ポキ”といかなかっただけラッキーだと思うしかない。しばらくは、1本ストックで滑っていたもののmt.raccoのテクでは到底無理。ペースは猛烈にダウンして、大沢駅にいつ到着できるか分からない。てなことで、結局えーしさんのストックをお借りして以下滑ったのであります。(Thanks!!)
 大沢駅に到着直前、誰もいない大沢スキー場を横切る。そこには、ツアーのオアシススキー場の休憩所が・・・中には大沢下りを達成したツアラーがこれでもかと寿司詰め状態だった。我々も、キンキンに冷えたビールで乾杯をして大沢下りを締めくくった。


        【ど〜も、スミマセン】           【迷惑なストック救出隊】             【あの娘っ子は一体・・・?】

      【もう、一息だ!】                   【ひゃっほー】                  【最高っす!!】

     【名月荘まであと少し】           【中ダイテン、籐十郎を振り返る】            【パフパフ・・・】

      【パフパフだー】                  【忠ちゃんでも転びます】      【大沢スキー場の休憩所(えーしさん提供)】

 大沢下りの余韻も醒めぬ23日、猫魔スキー場から雄国沼を通って、ラピスパに抜ける定番コースを滑った。メンバーは、仙台のSさんが帰宅した代わりに、昨日のお留守番組から2週続けてのはっつあんさんとOさんが合流。総勢、8名でのツアーとなった。
 まずは、猫魔スキー場のリフトからだ。リフトを降りるとすぐ滑降の開始。なんて、楽なんだろうか?こんなので、いいの?なんて考えながら思い思いに滑った。しかし、雪質は気持ちと反比例して重い湿雪気味。皆、曲がるのに苦労して、パタパタ転けた。
 ほどなくして、雄国沼に到着。氷結した湖面を横断して、休憩所へ。今まではここで昼食を食べるのが常だが、今回は到着が異常に早いため、簡単に休憩を済ませた後、すぐに雄国山に向けて小屋の裏手からシール登行を開始した。
 青い空と、白い雪がとても印象的な斜面だ。ボーと景色を堪能しながら登っていると、いつの間にか雄国山の山頂へ。あれ?近すぎない??いつもそうだが、ボーとしているときの登りは早い!
 山頂で記念撮影を済ませ、待望の滑降開始。ブッシュがほとんど出ていない斜面は快適そのもの。皆、十分滑りを楽しんだ。もちろん、mt.raccoも青空の下楽しむことができた。その後も、ラピスパの真上まで一部樹林帯はあるもの、おおむね楽しい斜面が続き、思い思いの滑りを楽しめた。いよいよ、ラピスパ真上の最後の急斜面。あとから追いついてきた超かっちょいいテレマーカーさんは、華麗なショートジャンプターンを決めて降りるが、さすがに真似はできず、そろそろと降りるのでありました。

 いやあ、春のこの2日間、こんなすばらしい天気と雪を堪能できて感謝、感謝。いつも、こうだといいね。


     【さあ、出発だ!】                 【のりのり滑り・・・】                【ブッシュもものともせず】

     【ひゅーひゅー・・・】               【休憩所が見えたぞ!】               【もうすぐ稜線だ】

        【うめ〜】             【雄国山山頂で、ハイポーズ(えーしさん提供)】   【えーしさん、細板でがんばる】