浅草岳は6月に3回ほど登ったことがあり、新緑の美しさや越後・会津の山々の展望の良さなどかなり気に入っている山だ。いつかはスキーでも登ってみたいと思っていたところ、岳人で早坂尾根が紹介されており、これは行くしかないと考えていた。ちょうど、20日は日本海側も晴れの予報が出ており、実家にも顔を出そうということで、さっそく国道17号を北上した。
今回のコースは浅草山荘の裏山からムジナ沢へ、そのまま沢伝いに登り、途中、滝の先から前岳から派生する尾根を登って山頂に立ち、山頂から北に向かってゆるやかに延びる早坂尾根を滑って洞窟温泉に戻るルート。早坂尾根は岳人に紹介されていたので、人が入っているかと思ったが、ほとんど登山者もおらずとても静かで雄大なスキーが楽しめた。(地元の人の話では、早坂尾根はムジナ沢に比べると人が少ないルートらしい。)
浅草山荘に車を停めて、裏山から黙々と登る。(この日の浅草山荘は休業中のようだ。)
思いの外、ひっそりとした出発だ。
ムジナ沢に至るまでのルートは、思ったより明朗で苦労しなかった。バックには守門岳が白く輝いていた。
途中、滝を高く高巻きしすぎて前岳につながる尾根の取り付きより高い場所に下りてしまった。(コースミス)しかたがないので、尾根上まで板を担いで急斜面を登った。氷化した堅いバーンに新雪が被った雪面難雪面は、キックが入らずテレマークブーツでは登り辛い。
尾根に上がってからも、そのまま山頂まで板は担いだ。
ようやく、山頂に到着。守門岳や越後駒など展望がすばらしかった。
山頂から広々した早坂尾根を滑降した。山頂付近はがりがりのアイスバーンだったが、標高が下がるに従い、徐々に雪質が緩んできた。
ずっと、尾根通しの大斜面を標高差500m下る。写真上端に見える尾根の先端まで滑る。
早坂尾根はずっと守門岳を眺めながらの滑降だ。尾根の先端部から林道(除雪なし)まで滑り降りて、洞窟温泉まで林道を下る。
林道は板が走らないと聞いていたが、なかなかよく板が走った。春の日差しを受けながら、XCスキーも楽しめて一石二鳥だ。