2004.3.7 二岐山

 リフトやロープウエイで高度を稼いでスキーで下りてくるツアーは快適だ。しかし、陽気が良くなるに従ってなんとなく登山らしさのあるツアーがしたいという欲求がフツフツと湧いてきた。そこで、今回は以前から岳人やばむさんで紹介されていた南会津の二岐山を登ることにした。登りはばむさんで教えてもらった場所に車を停めることが出来なかったため、岳人で紹介された沢筋を、下りはばむさんで教えてもらった尾根筋を下りて、下山後林道をトボトボ歩くことにした。
 天気は雪、しかも、ここのところ暖かい日が続いていて、つい2日間前から降雪があったためか、堅くなった雪の上に新雪が積もり、歩きやすい。快調に沢筋のルートを歩き、適当な地点から尾根に上がった。尾根に上がった頃、雪もやんで晴れ間が見えてきた。樹齢100年を超えるのではないかと思われるブナの林の中を景色を楽しみながらドンドン登った。それにしても、樹林帯の中は本当に静かだ。樹林帯の中を黙々とシールで登ると、自然と一体になった錯覚さえ覚える。やはり、東北の山の魅力は、大斜面ではなく、この樹林帯にあるなぁ、なんて勝手に考える。
 約2時間で山頂直下に到着した。この辺はかなり斜面も急で、しかも、尾根が若干やせている。前述のように堅く締まった雪の上に、ここ数日の新雪が積もっており、雪崩のリスクがめちゃめちゃありそう(実際に亀裂が入る)・・・ということで、山頂まで残り僅かではあるが、ここでシールを外して、滑降を開始した。
下りは超軽いパウダーなのでとてもスキーがコントロールしやすい。やや、木が混んではいるが、気にならない。あっという間に林道に戻ってしまった。おそらく、今シーズン最後のパウダーと思われるが、こんなすばらしい山で滑れて本当に良かった。
 
軽い雪と深すぎないラッセルで快調に進む。
樹齢何年くらいだろうか?巨大なブナがあちらこちらにある。トレースの先にポツンと立っているのがmt.racco、その大きさが分かる?
再び、ガスが出て雪が降ってきた。幻想的な風景である。
”底”のあるパウダーで大変滑りやすい。林間もほどほどの間隔、斜面の角度もまさにちょうど良い角度・・・他に誰もいないし、いうことなし。上:そいが、下:mt.racco



あまり調子にのるとこのような羽目になるので注意が必要である。今週はヘルメットを被っていて本当に良かった?
衝撃の動画は下記で。