南東北周辺で雪が美味しそうな場所で雪と戯れたいということで、箕輪山を目指した。箕輪山は箕輪スキー場から山頂まで標高差200m。稜線上には避難小屋があり、避難小屋から樹林帯を滑ればかなり楽しいだろうという発想です。しかし、この日は前の晩から続く大雪とちょっとし(?)たルートミスが重なってめちゃめちゃしんどいツアーに。
日頃ラッセル泥棒ばかりしている天罰か、はたまた、ルート選択ミスのせいか、ラッセルに次ぐラッセル。歩けど歩けどスキー場までの距離は縮まらず、雪は重くなり、体力と筋力の悲鳴だけが自分の中でぐるぐる回ることになった。いよいよビバーグする場所の選定を始めようかという頃、彼方からスキー場の音楽が風に乗って聞こえてきた。そして、ホテルの灯りを見たとき・・これは、ビバーグしなくて済むかもしれないぞ!と希望の光が。
スキー場のゲレンデトップからシュカブラの中登ること約1時間で山頂らしき場所に到着。GPSではここが山頂のようだが、本当のところは分からない。
今回のツアーで唯一スキーらしきことをした斜面・・・。雪が深すぎなければ美味しそうな斜面だが。
雪が深過ぎてスキーが埋まってしまい、真下を向いたまま止まることしばし。
地形図とコンパスとGPS、そして勘を頼りに進む。しかし、いきなり絶壁の上に立っていたりするから恐ろしいモノだ。
平成7年に建替わった鉄山避難小屋で昼食休憩。昼食後出てみると、完全なホワイトアウト状態。
谷に吸い込まれていくmt.racco。この後に待っているラッセル地獄の序章であろうとは。スキー場に戻るまでにいくつの谷や尾根を越えただろう・・・。
ご覧の皆さんもルートミスだけにはお気を付けください。