2009/09/05〜06 和名倉山 静かな山行

「和名倉山」・・・ご存じですか?奥秩父・金峰山から雲取山までの主脈縦走路から大きく外れて位置している2000m峰なんです。日本二百名山でもあるのですが、訪れる人が少なくとても静かな山だと聞きます。
高校時代はこの辺の山をよく歩く機会が多かったので、当時から登りたいと思いつつなかなか登れなかったこの山にとうとう登ることが出来ました。


登山地図によるとこの日のコースタイムは11時間以上!
我が家には珍しく早朝から歩き始めます。

奥多摩と奥秩父東部は東京都の貴重な水源となっています。

将監小屋までは作業者も入る立派な林道です。
先は長いので、早朝の林道を足早に進みます。

奥秩父らしいとても綺麗なコケ・・・。

富士山はすぐそこ・・・見事に見えています。

いつの間にか将監小屋に到着。コースタイムの約半分の時間で到着しました。

さすがに土曜日の朝8時なので、他にテントを張っている人はいません。
まったりしたいところですが、登山地図によるとここから和名倉山ピストンは9時間10分・・・テントの設営が終わったらすぐに軽身で出発です。

テント場上部からテン場と小屋を見下ろします。
我が家のテントがポツリ1張り・・・・水も豊富だし、とても手入れが行き届いた気持ちがよいテン場です。

テン場のすぐ上が将監峠。奥秩父主脈縦走路です。
バックは和名倉山に向かう途中のリンノ峰です。

主脈縦走路上の「山の神主」という分岐点。和名倉山方面は、一応”難路”扱いですが、ちゃんと指示が出ていました。

西仙波〜東仙波の気持ちがよい縦走路。思ったよりヤブもなく快適な路です。

雪が積もったらものすごくいい斜面になりそうです。お約束のテレマークポジションで決めてみました。

笠取山〜甲武信方面を東仙波の山頂から望む。

八百平と呼ばれる平地です。路が不明瞭なところは赤布・テープを頼りに慎重に進みます。

この辺のコケが一番見事でした。

杉コケの中に紅一点・・・ナメコかな?(本当はもう少し赤い)
ナメコらしきキノコが沢山生えていました。

山頂まであと僅かですが、本当に路が不明瞭です。過去、路迷いによる遭難・死亡事故も起きています。今回はGPS持参で来ちゃいました。

和名倉山の山頂に向かう途中・・・東北の山にはない開放感がありますね。

ようやく山頂に到着!
この区間もコースタイムの約半分(2時間半:昼食あり)。

以前は路が半廃道だったので時間を要していたんでしょうね〜。数カ所、シャクナゲを切り開いた跡がありました。

熱い視線の元は鹿、鹿・・・。

遠巻きに2〜3匹の鹿がコチラを見ています。熊除けの鈴では逃げないんですね〜。

鹿の落とし物?

行動食に・・・美味。。。(本当はコーヒー豆チョコです。)

帰路は時間が読めるので、のんびりです。
展望の良い焼小屋の頭でコーヒーブレイク♪

滑りたくなるような斜面が目白押し・・・(爆笑)

てとも静かでいい山でした♪

テン場に戻ったらもう3張りテントが増えていましたが、広〜いテン場なので悠々です。
夕飯前にちょっと昼寝。このまったり感がたまりませ〜〜ん♪

一晩明けて・・・

のんびり朝食を摂って、林道を戻ります。
おおお!そういえば2004年は竜喰谷からこの路に出ましたね!

無事、下山。まだ朝の9時です・・・温泉でも入って、高速が混む前に帰宅しますか!