2007年4月7日シシゴヤノ頭(ししごやのかしら:上越国境 新潟県)
JR土樽駅先林道→東俣沢出合→シシゴヤノ頭稜線→東俣沢出合→JR土樽駅先林道
以前、秋山山行で大源太山からシシゴヤノ頭を経由して旭原に縦走したとき、シシゴヤノ頭山頂から南斜面を覗いてみると一定角度、まばらな広葉樹林・・・こりゃ、かなり滑り向きであると感じ、いつか機会があれば南斜面を滑ってみようとチェックしていた。
雪が少ない今年、林道の奥まで車で入れるのではないかと考え、シシゴヤノ頭南斜面アタックツアーを決行することにした。折しも、テレ仲間が皆でどこかに滑り行こうと計画が持ち上がっていたので、久しぶりに大人数(といっても6人だが)での総力戦となった。

JR土樽駅を過ぎて夏路の蓬新道を車で進むと路面上に雪が出始めたので、路肩に車を停めてそこから板を担いで登り始めた。
杉林の日陰でも日差しは強く、すぐに暑くなってきた。

しばらく歩くとようやく雪が途切れなくなってきたので、夏路をシール登高する。蓬沢はすでに水がゴーゴーと涼しげな音をたてていた。

朝からピーカン青空で気温も急上昇している様子。今回も滑るには苦戦しような予感・・・。
しかし、ピーカンの分、展望はすばらしく、常にバックには苗場山が白く輝いていた。

ここまで怪しげながらスノーブリッジを使って小沢を渡ってきたが、さすがに東俣沢には渡れそうなスノーブリッジがなく、石伝いに徒渉した。
計画ではこの二俣付近からシシゴヤノ頭山頂に直接つながる尾根を登高するつもりだったが、沢と雪の具合から困難と判断し、蓬峠に向かう夏路を登ることとした。

夏路の通り尾根に取り付くと、結構ヤセ尾根になっていた。右はブッシュの壁、左は雪庇の出ている壁で帰路にここを滑ることは困難と誰もが考えた。

結局、そのまま夏路から途中蓬峠方向と別れて広い尾根を稜線まで突き上げた。ちょうど雪庇のない箇所で稜線に出ると・・・・

・・・稜線に出ると大展望。北沢を挟んで正面に大源太山のピラミッドとその奥に巻機山七ツ小屋山と向こうに朝日岳

向こうに見えるコブがシシゴヤノ頭の山頂。すでに山頂よりも標高の高い地点だが、山頂の肩からの滑降を予定していたので、稜線を進みたいが・・・・あまりにもナイフリッジが厳しくてあえなく断念
この場所で昼食をとって、滑降となった。

大展望の尾根を快適に滑るSoiga。ザラメの具合も良くて気分も上々!!!!!!!

久しぶりにご一緒したOHイシさん
豪快に飛ばして滑っていく、稜線はあっという間に小さくなる。

風もなく、暑いくらいの日差しに上着も着ずに滑る。珍しくキャップで滑るRacco

蓬沢に向かってスバラシイロケーション。
このまま沢まで引き込まれそう・・・・。

途中からトラバース気味に進んでシシゴヤノ頭山頂直下に向かう。ここから二俣へ山頂から直接つながる尾根を下ることにした。

今回未踏に終わったシシゴヤノ頭山頂。
次回は是非頂を踏んで、肩からの大滑降を楽しみたい。

足拍子岳を正面に見ながらダイレクト尾根を滑るサユリさん

尾根状は適度な樹間、尾根の幅で快適だが・・・・やはり、気温が高いせいかザクザクの重い雪に・・・。
尾根上を滑るトシさん

二俣付近まで快適な滑降が楽しめるなかなかの尾根である。
しかし、楽しいのはここまで・・・・

・・・尾根の先端から夏路まで、水の出た東俣沢をどのように下るのかが最大の悩みどころ・・・手足を使って沢をへつりつつ、どうしようもない所は沢の中を歩くしかない・・・。

往路にスノーブリッジがあった小沢も雪が溶け、ブリッジが崩壊し、数カ所徒渉しなければならなかった。

最後は苦戦したけど、どうにか無事帰還。
次回はもう少し雪があるときに再アタックしましょう。