3日目(八瀬森山荘避難小屋→大深山→三ツ石山→三ツ石避難小屋)
晩から朝方にかけて降った大雨のせいで小屋の目の前にある大場谷地は沼になっていた。元々、木道もない湿原なので、まさかここを横断して登山道がついているとは思いもよらなかった(苦笑)。
関東森から裏岩手縦走路の間は、前日以上のヤブ、ヤブ、またヤブ、泥、泥、また泥である。朝露と木々からしたたり落ちる水で全身びしょぬれ、しかし、朝から気温は高く雨具を着て歩けるような状態ではない。
一瞬、開けた崖沿いの快適な路に見えるが、実際は身長と同じくらいのヤブで足下が見えず崖側の路肩が分からない。雨が降っていて、展望がなければ歩けない路だろう。
ようやく裏岩手縦走路の分岐点に飛び出た。道標には「八瀬森→」と書いてあるが、逆方向から来たらここに登山道があるとは思えないだろう(爆笑)
大深山の山頂に向かうが、こちらも期待に反して背丈ほどのヤブだったので、途中で引き返した。
小畚山(こもっこやま)に向かう途中で岩手日報夏山臨時支局の取材を受ける。我々とはちょうど逆回りでこれから八瀬森に向かうらしい。(帰宅後、分かったのだが取材パーティーに仕事で数回ご一緒したことのある日本山岳協会の北田紘一さんがいらっしゃたらしい。ちなみに、北田さんの実弟は、言わずとしれたTAJの北田広報部長である。)
小畚山を過ぎると、とても気持ちがよい稜線歩きに大変身。青空に巨石がそびえ立つ三ツ石山山頂まで一気に登った。
三ツ石避難小屋は建て替わったばかりで木の香りがするとても綺麗な避難小屋だった。
小屋の前で盛岡から来たというパーティーと出会う。テレマークスキーにも興味ありげだったので、積雪期に良いルートを紹介して欲しいものだ(笑い)。