2005/09/18〜19 空木岳・南駒ヶ岳(伊奈川ダム−空木岳−摺鉢窪−南駒ヶ岳−伊奈川ダム) 早秋の大展望山行
せっかくの4連休、しかも、ソロ山行なのになかなか行き先が決まらない・・・まず、考えたのは南アの蝙蝠岳。二軒小屋からピストンなら静かな山行になりそうだ。しかし、あいにく二軒小屋は満室。林道を何時間も歩く根性はないため速攻で却下。
その他、笊が岳など候補もあったが、もう少し展望が良いところがよいだろうと考え、久しぶりに中ア、しかも比較的静かであろう空木以南を目指した。
千葉を出発したのが3連休初日の朝8時。ほとんど夜出発しか経験がなかったので、連休の渋滞を甘く見ていた。都内を抜けて八王子を通過するまで要した時間は6時間。相模湖からようやく道も流れ出したが、登山口である伊奈川ダムに到着したのは、夜の8時になってしまった。当初の予定では2時か3時頃について、長〜い林道の途中でビバーグしようと考えていたが、既に陽も落ちていたため翌朝出発とした。
本日は長丁場(登山地図のコースタイム11時間)なので、珍しく夜明け前に歩き出した。
ヘッテンでの歩きは、単調な林道にはちょうどよかったかもしれない。
コースタイムで4時間目。北沢を渡る吊橋を通過。とても”いい感じ”な吊橋だ。実質的な登りはここから始まる。
木曽殿山荘の手前でようやく展望が開けてきた。本日泊まる避難小屋には水場がない(天水はあるが)ので、木曽義仲の力水で5リットル水を汲んだ。水だけでザックが一気に重くなったようだ。
コースタイムで7時間半。私ののんびりペースでも5時間半で主脈縦走路の木曽殿山荘を通過。行き交う人もなくとても静かだった。
木曽殿山荘前から空木の山頂に向かって標高差350mを一気に登る。ヘリコプタから覗くように小屋が見る見る小さくなっていく。
10年くらい前に訪れたときもここで体力を消耗したが、今回もやはりバテ気味になってきた。
バテバテで空木岳山頂に到着。出発して7時間・標高差1800m・・・体力ないな〜〜。
一瞬、駒峰ヒュッテか空木平避難小屋泊も考えたが、混雑は苦手だし、時間もまだ早いので、予定どおり摺鉢窪避難小屋に向かうことにした。
赤梛岳に向かう途中、どんどん小さくなる空木岳山頂を振り返った。青空に岩峰が見事に映えていた。
赤梛岳から見下ろす摺鉢窪(カール)と避難小屋。
百間ナギはものすごい勢いで浸食を進めており、崩壊の先端は小屋のすぐ裏手まで迫っている。(泊まるなら今のうちだ。)
摺鉢窪カールに降り立つと既に秋の足音が・・・ナナカマドらしき実が赤く染まっていた。
花や紅葉の時期に訪れれば楽園になると言われる摺鉢窪カール。誰もいない静かな場所だ。
今宵の宿、摺鉢窪避難小屋。数年前にトイレと窓が設置されリニューアルした。この日は定員40人のところ10人程度が宿泊。広々使うことが出来た。
小屋のすぐ裏は百間ナギ。正面は遮るものがなく、南アの甲斐駒・仙丈から聖・光まで主要な山々を一望できる。
南駒ヶ岳山頂から空木や木曽駒方面を望む。今日も朝から天気がよい。
しかし、(悪いものを食べたのか?、風邪か?)どうも腹の調子が良くない。
仙涯嶺・越百方面の稜線を望む。越百山まで徐々に高度を下げていく稜線漫歩といきたいところだが、腹痛が激しくなってきたので、南駒ヶ岳から伊奈川ダムに直接下山した。登山地図では点線(=難路)となっているが、テープやマーキングを見落とさなければ何も問題のないルートだ。
福栃平で越百山からの登山道と合流。あとはてくてく林道を伊奈川ダムに戻るのみ。
次回は行き逃した越百山に行ってみよう!