2004/08/21 一ノ瀬川竜喰谷 曇り/晴れ
竜喰谷は「りゅうばみたに」と読む。なんとなく、イメージ的には怖いのかな?と思っていたが、いざ、登ってみると適度な滝はあるし、ナメ、周りの木々、すべて美しく心底癒される沢であった。こんな沢なので、もちろんメジャーらしくガイドブックでも人気度が高くなっている。人が多い山を嫌う我が家であるが、今回はあえて他人の足運びなどを観察してみようということになった。
入渓してすぐ男女1人のパーティーと出会った。我が家は滝が現れると、あーでもない、こーでもないと家族会議をしてから取り付くので、時間がかかるため、先行してもらった。その2人は8m弥惣小屋ノ滝を直登していった。同じルートを登ろうと思ったが、どうも無理そうなので、左から巻いた。
12m下駄小屋ノ滝は左のリッジが登れそうだったので、1段目はそこを登ったが、2段目はやや危なそうなので、左に巻いた。どの巻道も手がかりなどがしっかりしており、安全に通過できる。
下駄小屋ノ滝のすぐ上に10mナメ滝がある。水量が多くてとても綺麗だった。
10mナメ滝は左の水量の少ないところを登った。下から見ると、角度がなさそうに見えるが、実際に登ってみると高度感があった。しかし、滑りにくいので、快適な登りである。
10m曲がり滝はハナから登れそうにないので、躊躇することなく左の大高巻きとした。この高巻き、行けども行けども上へ上へと持ち上がられてしまい、やや心配したが、2つの滝を巻くと上手い具合に沢床に下りられるようになっていた。
2段8mの滝を登るそいが。左の写真付近までは順調に登れるが、ここからスタンスに乏しくなる。真ん中、右の写真へと強行突破で這い上がる。
昼食を摂って元気になったところで、5m大岩の滝を突破。(寒くなってきたので、雨具を着込んだ。雨具を来ている方が水流に入っても「ひゃ〜」という冷たさを感じない。)
ダテノ沢に入ってかなり水量が少なくなってきた。作業道と交差する手前の最後の滝。
すでに、滝の向こう側は明るくなっている。
イキナリ前触れもなく作業道にぶつかった。作業道には立派な橋が架かっており、ちょっとした広場になっている。
ワラジなどが捨てられていたので、ここで遡行をやめる人が多いのだろう。我が家も予定通りここから下山することにした。でも、山頂を踏まない登山というのは、ちょっと寂しいものだ。
作業道と行っても、下手な登山道より遥かに整備されている。緑の木々と足下の枯れ葉が心地よかった。ムジナの巣で一休みして途中二ノ瀬へショートカットルートを見送り、一ノ瀬に下山した。