2003.2.8〜10 神楽峰+飯縄山+天狗原(栂池)

 たまには夫婦水入らずでツアートリップを楽しもうと、1日休暇を取って[板を担いだ流れ旅]に出た。もちろん、メンバーはmt.racco夫婦のみ。

 8日はまず上越国境の神楽峰に登った。この日は朝からピーカンでかぐらスキー場の駐車場には、テレマーカーを始め、ボーダー、山スキーヤーなど沢山のツアーを楽しむ人々がいた。しかし、リフトを降りてみると、ボーダーが数人いる程度で登っている人はほとんどなく、皆どこへ行ってしまったのだろうと思うくらいだ。まずは、快適なシール登行からスタート。しかし、ピーカンで、風がないため、暑いこと暑いこと。特に暑がりのmt.raccoはまたしてもジャケットを脱いでアンダーシャツ1枚で登ることとなった。
 ほとなくして山頂らしきところに到着。早速、シールを外して滑降スタート。雪が軽いせいか、気持ちよく滑れる。しかし、それは突然やってくる。何がやってくるって?それは下記動画をご覧下さい。皆さんも経験があるのでは?
 あっと、いう間に中尾根のジャンクションピーク(JP)とのコルへ到着。再び、シールを付けて中尾根のJPへ登り返して昼食を食べた。目の前には巻機山や越後三山など上越の山々が間近に見て取れる。2月の上越国境でこんなに天気がいいなんて・・・。
 いよいよ中尾根の滑降開始。大学WV部らしき一行と抜きつ抜かれつしながら徐々に高度を下げていった。途中、おいしそうな斜面を見つけ、そこへ滑り込み滑る・転ぶ・滑る・転ぶでパフパフを思う存分楽しむことができた。そんなわけであっという間に楽しい時間も過ぎ、ゲレンデを経由して駐車場に戻ったのであった。





 9日は北信の秀峰・飯縄山に登った。まずは戸隠スキー場のリフトで瑪瑙山にあがり、そこから飯縄とのコルに滑り降り、シール登行で山頂に向かった。この日は朝雨が降っており、ツアーにするかゲレンデ練習にするか、はたまた温泉三昧にするか迷ったのだが、まず瑪瑙山に行ってみることとした。瑪瑙山からは深いガスに阻まれ、飯縄山は見えなかったが、雨はやみ、徐々に天気も回復の兆しがあったため、飯縄に向かうことにした。
 この日は飯縄の山頂まで誰1人とも出会わず(トレースも付いていない)静かな山旅が楽しめた。ときおり、ガスが引いて高妻山など近場の山々が見え始めてきた。飯縄への最後の急登も難なく通過し、山頂に到着したときには陽も差してきた。そして、北側には妙高、西側には北アルプスの山々、そして南方向に目をやれば南アルプス、八ヶ岳、そして一瞬ではあるが富士山も顔を出していた。登ってきて大正解である。今回、山頂ではシールを外さず、となりの祠のあるピークまでシールで歩いてそのピークで昼食とした。このピークにはカンジキ、スノーシューなど様々な道具で登ってきた人で賑わっていた。
 さて、いよいよ滑降開始。山頂直下はややブッシュが顔を出しているものの、雲海に向かって滑り込む快適なバーンだ。しかし、快適なのもつかの間、すぐに樹林帯に突入してしまった。かなり、木が混んでいることからキックターンでやり過ごさねばならない。また、標高が下がるに従って徐々にガスが濃くなってきた。後半戦の樹林帯はまったくのガスの中。ようやく、中社の駐車場に着いたときには、登りはじめと同じように今にも雨が降りそうな暗い天候だった。中社からリフトを2本乗り継ぎ、再び戸隠スキー場に戻ったときには、小雨が降っていた。(中社のスキー場で50名くらいのテレマーク軍団に遭遇。なんでも、信州大学の体育の授業とのこと。細板+革靴の大軍団に混じってmt.racco達も負けじと滑ってきた。)




10日は北アルプスは白馬北部の栂池から白馬乗鞍を目指す予定だったが、いまいち体調が優れない(風邪か?)ため、天狗原までのピストンとした。また、この日はmt.raccoのライバル第3号ことK君と合流予定だったが、K君がゲレンデ練習で肩を怪我したとのことで、再び夫婦水入らずツアーとなった。天気は3日連続のピーカンで、ゴンドラの駅周辺にはツアーらしき人が沢山いたが、いざ、天狗原に向かってみると誰もいなかった。(1日目もそうだが、mt.raccoが行くところには人がいない?なぜ??)
 栂池ヒュッテまで登ってくると、白馬を始め、不帰の剣、唐松、五竜、鹿島槍、・・・・豪快に見渡せた。また、外輪山に囲まれた妙高もきれいに見て取れた。
 さて、天狗原まで登った我々はどのように滑降するか考えた。どうも、一番広々したバーンはモナカが激しそう・・・結局、いちばん端のややブッシュが顔を出しているところが比較的雪質も良かろうと判断し、そこを降りることとした。(これが正解だったかは未だに不明。)
 ここもモナカが発達しており、荷重の瞬間にパキっと割れて足を取られたり、先行するシュプールで板がぶれたり、mt.raccoの腕前(足前?)ではかなり苦労する雪質だった。しかし、どこまでも広い斜面と青空を見ながらの滑降は気持ちよく、そんな滑りでも一向にエンジョイできた。やはり、天気とロケーションは大切である。(ギャラリーがいなかったのも良かった!)
 次回は蓮華温泉に滑り降りて1泊しよう・・・密かにそう思った。