いつもお世話になっている北茨城にあるアウトドアショップバムのHPを見て、2回ほど冬季ツボ足では登った中の大蔵尾根から三本槍岳を目指した。メンバーはmt.racco夫婦。まずはマウントジーンズ那須スキー場のゴンドラで一気に中の大倉山の中腹へ。HPを見た人が多いのか、ガイドブックでは全く紹介されていないにも関わらず、しっかりとトレースが付いていた。中の大倉尾根はしばらく樹林帯の中の気持ちよいルートである。しかし!樹林帯から展望のよい尾根に出ると、うって変わって風が強く吹いていた。ものの数分で顔の感覚はなくなり、ひたすら下を向いて登ることとなった。途中、5−6人の先行パーティーに追いついたが、皆私たちと同じようにただ下を向いて黙々と登るだけ。ようやく緩やかな尾根から赤面山の分岐下の急斜面になった。この斜面は特に風が通るらしくガリガリのアイスバーンになっており、帰りにここを降りてくるのかと思うとちょっと心配だ。赤面山の分岐に到着した時点で、他のパーティーは、皆シールを外して滑降の準備をしている。我々は三本槍を目指すべく歩き始めたが、突風とアイスバーンに阻まれ、すぐ引き返すことにした。(恥ずかしながら、このときアイゼンもピッケルも持参していなかった。)往路の心配通りアイスバーンの滑降は困難を極めた。さらに、斜面の角度があまくなってよい斜面になると雪質はモナカ状になり、これまたターンは困難だ。結局、スキー場に戻るまで何回転んだだろうか?なんとか、スキーらしくなったのはスキー場の中だけだった。
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