2001.4.7 安達太良山

 はじめて、テレマークスキーらしいツアーにでかけた場所だ。メンバーはmt.racco、mt.raccoの妻、そして新野路温泉で偶然知り合ったA氏の3人。この日はピーカンで暑いくらいの天気。実は数年前の正月(2日)にここで遭難しかかっているんです。そのときは、今やmt.raccoのテレマークのライバル第2号に認定されている仙台在住のN氏と2人で、今回と同様にゴンドラ終点からツボ足で山頂を目指した。しかし、登るにつれて徐々に雪が深くなってきて腰からひどいところは、胸までのラッセル。当然、トレースもなく、いつの間にかルートまで外す始末。山スキーの人が”アメンボウ”のように雪の上をすいすい進んでいくのに、我らは胸まで雪に浸かって、すぐそこまで1時間もかかる状態だった。しかも、徐々に天気が崩れだし、山頂直下ではまったくのホワイトアウト!結局、偶然道標をみつけるまで、夏なら1時間程度で登れるところを、なんと6時間もかかってさまよう羽目に...
 まあ、悪い思いでは忘れることにして、今回はゴンドラで楽々薬師岳の山頂へ。ここでスキー板を履いて、いざ!出発。このときは、まだシールというものを持っていなかったので、ソールのステップだけの登りだ。...これが、滑る滑る!下りではなく、登りで滑るんだから、始末が悪い。とはいえ、山頂がすぐそこに見えているので、励みになる。適度な角度の薬師尾根をそのままたどって無事山頂に到着。山頂からはとなりの磐梯山や吾妻山など360度の大展望が楽しめた。
 ...初めてのツアーなので、まさか下りで苦労するとは、このときは思いもせずに...下りは峰の辻をとおって、まずはくろがね小屋へ。これが思い通り滑れないこと、滑れないこと。よくよく考えたら、ボーゲンも斜滑降も、横滑りすらもできなかった!!(なぜ、気が付かなかったのだろうか?)もう、人間って必死になると何をするか分からないもので、様々な手段(←どんな手段?)を駆使してどうにかこうにかくろがね小屋まで降りてくることができた。ここで昼食の大休止、A氏は入浴までするし。
 1時間以上休憩して、再び下山開始、しかし、いきなりルートを間違えたのか、夏の登山道のはるか上の斜面をトラバースする羽目に。まあ、とはいえ、なんだかんだいいながら能至平で林道に無事合流し、スキー場の中間部にでることができた。
 下山してみると、なかなか楽しいツアーで、その後のスキーツアー人生(?)の第1歩になったのは、間違えないかも。